新川之跡
- 新川は、現在の新川1丁目3番から4番の間で亀島川から分岐し、この碑の付近で隅田川に合流する運河だった。規模は延長約590m、川幅は約11mから約16mと、狭いところと広いところがあり、 西から一の橋、二の橋、三の橋の三つの橋が架かっていた。
- この新川は、豪商河村瑞賢(ずいけん)が諸国から船で江戸へと運ばれる物資の陸揚げの便宜を図るため、万治3年(1660年) に開さくしたといわれ、一の橋の北詰には瑞賢が屋敷を構えていたと伝えられている。
- 当時、この一帯は数多くの酒問屋が軒を連ね、河岸にたち並ぶ酒蔵の風景は、数多くのさし絵や浮世絵などにも描かれた。
- 昭和23年(1948年)、新川は埋め立てられたが、河村瑞賢の功績を後世に伝えるため、昭和28年(1953年)に新川史跡保存会によって、「新川の碑」が建立された。